田崎健太
著者のコラム一覧
田崎健太ノンフィクション作家

1968年、京都市生まれ。ノンフィクション作家。早大卒業後、小学館入社。「週刊ポスト」編集部などを経て、99年末に退社。著書に「W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇 」(新潮文庫)、「偶然完全 勝新太郎伝」(講談社+α文庫)、「真説・長州力 1951-2018」(集英社文庫)、「電通とFIFA」(光文社新書)、「真説・佐山サトル」(集英社インターナショナル)、「ドラガイ」(カンゼン)、「全身芸人」(太田出版)など多数。

ワールドカップは「経験の蓄積」がモノをいう世界なのだ

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 フランス代表のデシャン監督は14年ブラジル大会でも指揮官を務めていた。彼が率いたフランスは準々決勝で、優勝したドイツに敗れる。一方、ベルギー代表のスペイン人監督、マルティネスは今回が初めてのW杯だった。

■グループリーグ突破を繰り返せば

 何よりもフランスサッカーには98年のW杯優勝という大きな経験がある。それまでのフランスは、プラティニがいた86年大会のように、美しいサッカーにより優勝候補に挙げられることはあっても優勝に手が届かなかった。

 最近プラティニは98年大会で、決勝までブラジルと当たらないように組み合わせに「ちょっとした細工」をしたことを明かしている。現役引退した彼は大会組織委員長に就任していた。自国開催という“ドーピング”により、フランスは優勝という厚い壁を突き破ったのだ。デシャンはそのときの主将である。彼を含めたフランスというチームはW杯をよく知っていた。それがベルギーとの「1点」差につながった。

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