スルガに大林組 慶応評議員選に不祥事企業トップ次々出馬
「現役学生の集団レイプが発覚した際、慶応のトップは謝罪会見を開いたか? 学生が不祥事を起こすたび、トップが頭を下げる必要はない」――。日大の田中英寿理事長は周囲にそう吹聴しているという。アメフト部の悪質タックル問題以降、一度も公の場に出てこないのは慶応を見習っているというわけだが、日大のドンの“悪い手本”となっている慶応で、新たに非常識な動きだ。
先週末、約29万人のOBのもとに4年に1度の「評議員選挙」の知らせと投票用紙、立候補者一覧が届いた。
評議員101人のうち、30人の卒業生評議員はOBの直接投票で選ぶ。候補56人には日清食品の安藤宏基社長、サントリーの佐治信忠会長、東京海上HDの永野毅CEOら大企業トップの他、麻生財務相の弟で麻生セメントの泰会長、自民党の高村副総裁の長男・正大衆院議員と政治色の濃い面々も居並ぶ中、場違いな名が交じっていた。