鈴木宣弘
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鈴木宣弘東京大学教授

1958年、三重県生まれ。82年東大農学部卒。農水省、九州大学教授を経て、06年から東大教授。専門は農業経済学。「食の戦争」(文芸春秋)、「悪夢の食卓」(角川書店)など著書多数。

【遺伝子組み換え表示】 「組み換えでない」が一掃の恐れ

公開日:

 今年3月末に、「消費者の遺伝子組み換え(GM)表示の厳格化を求める声に対応した」として、GM食品の表示厳格化の方向性が消費者庁から示された。米国の意向に逆行するようなことができるのか注目していたら、驚きの結末だった。米国はこう主張していた。

「日本のGM食品に対する義務表示は緩いから、まあよい。問題はnon―GM表示を認めていることだ。GM食品は安全だと認められているのに、そのような表示はGMが安全でないかのように消費者を誤認させる表示だからやめるべき」

 消費者庁は、混入率、対象品目ともに世界的にも極めて緩い日本のGM表示義務はそのままにして、「遺伝子組み換えでない」(non―GM)という任意表示についてだけ、「不検出」(実質的に0%)の場合のみにしか表示できないよう“厳格化”しようというのである。

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