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小林節
著者のコラム一覧
小林節慶応大名誉教授

1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)

狭められる自由 法治主義をわきまえない新宿区のデモ規制

 最近、東京都新宿区が、デモ行進の出発点として利用されてきた公園を4から1に減じた。その理由は周辺住民からの苦情だとのことである。そこで、公園を管理する区役所みどり土木部長が公園使用基準を見直して規制を加えたとのことである。

 これは、人権の規制である以上、「手続き」的には議会が制定する条例によるべきで、まず、形式的に違憲である。

 次に「内容」であるが、「1000平方メートル以上の広い公園で、住宅街、学校、商店街に近接していないこと」が集会許可の新条件である。問題の「柏木」(北新宿)地区で生まれ育った私にしてみれば、それは初めから使用禁止にする目的で設定された条件としか思えない。あの町は、昔から、人口密度が高く多様なものが「混在」する庶民的で賑やかな町である。だから、今になって急に郊外住宅地であるかのような公園使用基準を立てたこと自体が無体なのである。そういう意味で、この規制は内容的にも違憲であろう。

 安倍長期政権の下で、少しずつ確実に「自由」が狭められつつあるように感じられる。

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