奥野修司
著者のコラム一覧
奥野修司ノンフィクション作家

大阪府出身のノンフィクション作家。2006年、「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著書に「ねじれた絆」「魂でもいいから、そばにいて」などがある。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「怖い中国食品、不気味なアメリカ食品」(講談社文庫)も。

抗生物質を与えると鳥が早く太る

公開日:  更新日:

 耐性菌による汚染の割合は、国産鶏肉が59%に対し、輸入鶏肉は34%だった――という厚生労働省研究班の調査結果を前回、紹介した。

 鶏から耐性菌が検出されるのは、低濃度の抗生物質が、常時鶏の体内に入ることで鶏の腸内細菌が耐性化したため。つまり、低濃度の抗生物質を添加した飼料を食べさせているからだ。

 では、なぜ養鶏に抗生物質を使うのだろうか。その理由は2つある。

 もっとも大きな目的は成長促進効果である。抗生物質を与えた鶏はより早く太る。100グラム100円の鶏肉が130グラムになれば、その差額は30円。抗生物質が10円なら20円の儲けである。

 抗生物質を与えると体重が増えるとわかったのは1950年ごろで、それ以降、抗生物質の価格低下と比例して、世界中に広がっていった。もちろん養鶏に抗生物質を使うのは日本だけではないが、他国より比較的薬剤耐性率が高いから、使う量も多いのだろう。ちなみに、人間も抗生物質を与えると太りやすいといわれている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    悪いのは告発女性? バナナ日村「淫行」同情論への違和感

  2. 2

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<上>

  3. 3

    安倍首相が怯える 近畿財務局“森友キーマン”証人尋問Xデー

  4. 4

    19歳ガングロで起業し注目「ギャル社長」藤田志穂さんは今

  5. 5

    台湾4割スラッガー王柏融めぐり 巨人vs阪神で争奪戦勃発

  6. 6

    高校68本塁打 早実野村プロ入り決意の裏にソフトB王会長

  7. 7

    大坂なおみが目指すWTAファイナル “超VIP待遇”の仰天全貌

  8. 8

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<下>

  9. 9

    「黄昏流星群」も フジドラマ放送前に打ち上げ続々のワケ

  10. 10

    “猫の目”打線にも順応 ソフトB中村は打順を選ばぬ仕事人

もっと見る