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カズオ・イシグロ氏の受賞で浮き彫り 二重国籍問題の矛盾

 カズオ・イシグロさん(62)がノーベル文学賞を受賞したことで、国籍の問題が改めてクローズアップされている。

 イシグロさんは両親がともに日本人で、生まれたのは長崎市。5歳のときに父親の仕事の関係で英国に渡り、1982年に英国の国籍を取得したという。

 本人は受賞後のインタビューで、「川端康成、大江健三郎に続いて3人目の受賞」と喜んでいたが、国籍上は日本人ではない。日本の国籍法は、11条で「日本国民は、自己の志望によつて外国の国籍を取得したときは、日本の国籍を失う」と定めている。イシグロさんは、英国の国籍を取得した時点で石黒さんではなくなったのだ。

 もしも日本が二重国籍を認めていれば、イシグロさんは石黒さんでもあった。だれにはばかることなく“日本人として3人目の快挙”となったし、今以上に盛り上がったのではないか。

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