クロキタダユキ
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クロキタダユキ

エル ELLE(2016年、仏国)

公開日:

 白昼堂々のレイプシーンから始まるサスペンスの主人公は、被害者の女社長。幼少時、連続殺人を犯した父と一緒に殺人現場にいたことから、警察を嫌い、通報せず、自ら犯人捜しを決意する。まさかその勇ましい行動が、内に秘める“魔性”のベールをはぐキッカケになろうとは……。

 隣人のイケメンを窓から眺めながらオナニーしたり、過失を犯した部下に罰としてペニスを見せるよう強要したり。変態の限りを尽くす過程で、親友から「夫が浮気している」と告白される。続けざまに「帰宅後の夫のペニスに鼻をつけて、においを嗅いでやりたい」と。

 今回のセリフはそれにうなずいた言葉。その浮気相手が本人だから、ムチャクチャだ。

 全編通してセクハラが描かれているが、人間の本能が色濃く出ていて、官能的でありながら、ユーモアさえ感じるのは気のせいじゃない。ヒットメーカーのポール・バーホーベンがそう仕向けているのだ。

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